バルトレックスの成分と効果

バルトレックスは一般名としてバラシクロビル塩酸塩と呼ばれており、2000年から登場した抗ウイルス薬です。抗ウイルス薬はウイルスの感染症などの治療に使われている薬で、バルトレックスの場合はヘルペスウイルスの感染に用いられています。
ヘルペスウイルスとは、口唇ヘルペス、帯状疱疹、水痘などのさまざまな病気の原因になるウイルスです。
バルトレックスはヘルペスウイルスに感染した病気において、非常に有効な治療薬になるのですが、但しヘルペスウイルスを消滅するような薬ではなく、増殖を抑えるための薬です。
ヘルペスウイルスが増殖した状態において投与すると、あまり効果は得られず、ウイルスがまだ増殖していないような初期の段階に投与すると高い効果があるでしょう。

抗ヘルペス薬にはいくつか種類があり、バルトレックスは抗ヘルペス薬の一種であるゾビラックスをベースに改良した薬で、ゾビラックスのプロドラッグという位置付けになります。
プロドラッグは体内に吸収され代謝されるとその作用が発揮されるのが特徴で、患部に集中的に効き、余計な部位には作用しません。効果を必要な部分に集中させることができるので、副作用を少なくすることができるでしょう。
バルトレックスは胃腸ではあまり活性しないバラシクロビルとして存在し、アシクロビルに変換されることでその薬効を発揮します。安全性が高く、副作用もあまりないと言われています。
バルトレックスはチミジンキナーゼという成分と反応して、バラシクロビル三リン酸という成分になります。バラシクロビル三リン酸はウイルスに取り込まれてしまうと、ウイルスは自身のDNAをコピーできなくなり、この結果ウイルスは増殖しなくなります。
バルトレックスはウイルス感染細胞にだけ作用するので、通常の細胞には毒性を示すことなく効果を得ることができ、副作用もなく安全な薬です。医師の処方箋があると薬局などで購入することができます。

バルトレックスの使用方法

バルトレックスはバルトレックス錠500mgや顆粒50%1g包、顆粒50%50gの瓶タイプなどがあります。バルトレックスの使用方法は、疾患によって異なります。成人の場合は単純疱疹なら通常、1回500mgを1日2回、経口投与します。
造血幹細胞移植における単純疱疹などの発症抑制の場合、通常、1回500mgを1日2回投与し、造血幹細胞移植施行の7日前から施行後35日までは経口投与します。帯状疱疹の場合、通常、1回1000mgを、1日3回で経口投与します。
水痘の場合、通常、1回1000mgを、1日3回で経口投与し、性器ヘルペスの抑制などには、通常、1回500mgを、1日1回で経口投与します。小児に使用する場合、性器ヘルペスの抑制などに用いるには、子供の体重が40kg以上でないと投与してはいけません。

性器ヘルペスにかかる年を考慮すると中学生以降ぐらいになり、これくらいの体重があることが目安になります。バルトレックスは長い歴史を持つゾビラックスを改良した薬なので、安心して使用することが可能です。
多くの抗ウイルス薬の特徴として言えることですが、耐性化に注意する必要があるでしょう。ウイルスは変異するケースがあるので、バルトレックスが効かないようなウイルスが現れることもあります。
投与を続けてても効果を感じなかったり、改善が乏しいケースは、耐性化などの可能性を考えて、治療方法を検討すると良いでしょう。
やや金額が高く設定されているので、長期間治療するにはコストがかかりますが、近年ジェネリックの医薬品も販売されています。医師に処方箋を書いてもらい薬局などで購入することが可能です。値段が高いと感じるなら、ジェネリック医薬品を検討しても良いでしょう。