性器ヘルペスの症状と感染経路

性器ヘルペスは単純ヘルペスウイルスによって引き起こされる性行為感染症です。性器ヘルペスは感染していても半数程度が症状が出ない、あるいは感染していることに無自覚で、感染を拡大させてしまいやすい病気の一つでもあります。
性器ヘルペスは一般的な感染症同様潜伏期が数日間あり、それを過ぎると発症します。症状は段階を踏んで悪化していき、最終的には相当の苦痛を伴う状態までになり、この発症形態は急性型と呼ばれています。
発症初期あたりでは性器の周辺の痒みや軽い痛覚など性器の周辺が感覚的に少し気になる程度ですが、次第に発疹や水ぶくれができ始めます。水ぶくれは時間がたつと破れてしまい、潰瘍というただれたような状態になり性器の皮膚の見た目も悪化します。
痛覚は少しずつ大きくなりますが、発症から一週間程度が経過すると激痛へと変化します。更に激痛を伴ってくる発症のピークでは高熱の発生やリンパ節の腫れなど、性器の異変の他にも症状が現れることもあります。また、症状が肛門やふとももに現れるケースもあります。

男性と女性の間では症状に差があり、男性は性器の外側で主に炎症を起こしますが、女性の場合は膀胱や子宮頸部、重症化すると髄膜にも症状が発生します。
初期症状の現れる部位も性器の構造の差から男性と女性では異なります。男性は性器の表面に、女性は膣口や小陰唇、大陰唇に一般的に初期症状が現れます。

さらに、性器ヘルペスは急性型以外に誘発型という状態にもなりえます。これはウイルスが体の中で潜伏した状態であるときに疲労やストレス、性行為といったヘルペスウイルスを刺激する要因が重なり突然発症する発症形態です。
症状自体は急性型に比べるととても落ち着いており、発症する範囲、期間も短くなります。ただ潜伏期間は発症の原因となる因子が人それぞれであるためにまちまちで、場合によってはどの行為が原因なのか突き止めるのが難しくなってしまうこともあります。

オーラルセックスでの感染症の危険性について

性器ヘルペスは基本的に空気感染せず、多くの感染経路は性行為です。ヘルペスウイルスは性行為の際に出来た、目に見えないような小さな外傷から体内へと侵入、発症を引き起こします。一般的にはセックス、そしてオーラルセックスで感染します。
性器ヘルペスはセックスによって感染する危険性があります。性器が刺激されると摩擦によって表面に傷ができ、その状態で傷口にヘルペスウイルスが接触すると前述のルートで体内に侵入してしまいます。主に感染している人とのセックスで感染します。
ただ、ヘルペスウイルスは便器やタオルなど、日常生活の中で潜んでいるようなことはままあり、この経路で手に触れ、ウイルスがついた状態で性器に触れると感染してしまう危険性があります。
ヘルペスウイルスの感染経路がオーラルセックスとなってしまうこともあります。オーラルセックスでは歯が当たってしまったり、肌との摩擦によって一般的なセックス同様性器に微小な外傷ができ、そこからヘルペスウイルスが侵入、発症します。
元々感染している人との行為で感染することが主な原因ですが、ヘルペスウイルスは前述のとおり日常生活の中で手についてしまうことがままあります。
触れた手で食事などをすると、そのまま口の中に入ってしまうことがあり、その状態でオーラルセックスを行うとヘルペスウイルスが性器へ移って感染してしまう危険性があります。

ヘルペスウイルスから身を守るために必要なことは、セックス、オーラルセックスの際にコンドームを付けたり、相手が感染しているかどうかの把握や相手が発症してしまっているときは性行為をしないこと、良く手を洗うことなどが挙げられます。
性器ヘルペスは決して回避困難な感染症ではなく、しっかり対策をすれば身を守ることができます。