様々な性病の症状と感染経路

性病とは性的接触により感染する病気の総称です。性病を引き起こす原因としては真菌類、原虫などの寄生虫、細菌、ウィルスがあげられます。これらの代表的な4種類を感染原因とする性病の症状について要点を抑えておきましょう。

カンジダは真菌による性病の中でも代表的なものです。カンジダはカビの仲間で主に女性の膣に存在しており、女性の5人に1人は感染しているとも言われるほどありふれた存在です。
常在菌の一種でもあることから、疲労やストレスで抵抗力が落ちたときに症状が出ます。膣周辺のかゆみや白いオリモノが増える、排尿時に痛みが出る等が代表的な症状です。
性交渉によって男性にも感染発症する可能性はありますが、圧倒的に女性に多い感染症です。

トリコモナスは原虫に分類され、一種の寄生虫と考えられます。トリコモナス症はこの原虫が性器に侵入することで発病します。男性ではほとんど症状は出ませんが、女性では悪臭のするオリモノが増えたり、膣や性器周辺に強いかゆみを感じることがあります。
トリコモナス症で注意が必要なのは、性交渉以外にも共用のタオルやトイレでの飛沫による感染経路もあることです。

代表的な性病である梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌による感染症です。感染経路は性交渉ですが、妊婦が感染していると母子感染の危険もあります。
梅毒は感染当初には感染した性器やその周辺にしこりが出来、周囲のリンパ節が腫れますが2-3週間で消えます。その後ばら色の発疹(バラ疹)が顔や手足など全身にでてきます。
さらに数年放置すると身体の随所にゴム腫と呼ばれるしこりが出来て、様々な全身症状を引き起こすといった経過を辿ります。

エイズは免疫機能を破壊するウィルスが原因で発症する性病です。感染経路は性交渉が多いですが、エイズウィルスに汚染された注射針を使いまわすことも原因になります。
初期の症状はインフルエンザに似た症状ですが、免疫機能が低下するに伴って様々な合併症を併発することになります。

性病で死んでしまうことはある?

性病が命に関わること可能性があるのかといえば、もちろんあります。しかしトリコモナス症やカンジダ症では命に関わるリスクはほとんど無いといって良いでしょう。
もちろん感染が性器から周辺の臓器へ広がれば腹膜炎などのリスクは皆無ではありませんが、症状を感じてから適切な対処をすれば問題はありません。

しかし梅毒やエイズになると話は別です。梅毒は日本では古くから花柳病などとも言われ、性病としてはなじみの深い病気です。抗生物質が登場するまでは生命に関わる病気として恐れられていましたが、現在でも放置は禁忌の病気です。
梅毒に感染後数年から10年以上経過すると、ゴム腫などが多発すると先ほど指摘しましたが、この段階になると梅毒は全身に広がった状態と考えられます。ゴム腫を放置しておけばやがて崩壊し、鼻など顔面に出来ると悲惨な風貌になります。
梅毒がさらに進行すれば全身の血管や心臓、脳神経などの生命維持機能の根幹まで侵され、やがては死の転帰を辿ることになります。

エイズはアフリカ大陸では平均寿命を著しく短命にしていることからも明らかなように、致死的な性病なのは明らかです。しかしエイズの原因であるHIVウィルスが感染してもエイズを発症するまでには数年から10年程度の期間があります。
この期間にHIVウィルスは増殖を続け、人の免疫機能が著しく低下するとエイズが発症することになります。
エイズになると健常な人間では感染症を引き起こさない常在菌に対してすらも、免疫機能が働かないため重症の肺炎を併発することがあります。
またHIVウィルスが中枢神経を破壊することにより、エイズ特有の認知症や、カポジ肉腫などの悪性腫瘍も併発し、最終的には死亡します。
数ある性病の中には、死亡のリスクが存在する病気もあることは忘れないで下さい。